ライフスタイルベーカリーのコンセプト

Prof. Dr. Ulrike Detmers

メステマッハーはドイツ国内外の食品小売業界に、パック済みのドイツの伝統的なオーガニック全粒粉ライブレッド、その他スペシャルティブレッドを提供しています。

メステマッハーの歴史は 1871年までさかのぼります。靴職人マイスターのヨハン ・ハインリヒ・メステマッハーが、パン職人マイスターである20歳の息子ヴィルヘルムのため、ギュータースローにベーカリーを立ち上げたのです。街のベーカリーとして35年を優に超えた1910年、ヴィルヘルム・メステマッハーはプンパーニッケル専門のベーカリーを起こしました。その後プンパーニッケルは19世紀、ウエストファリア以外においても馴染みある製品となり、また市内の裕福な家庭では美味しいブレッドとして食べられていました。さらにメステマッハーは「生活改善」運動からも得るところがあったのです。19世紀末に起こったこの運動は、工業化がもたらした人間の負の側面を批判し、「自然な」ライフスタイルへの回帰を促すものでした。

メステマッハー GmbHは1985年以来、デットメルス家の所有となり、アルバート・デットメルス、ウルリケ・デットメルス教授・博士 (作家)、フリッツ・デットメルスが経営を担っています。グループの売上高は、1985年の320万ユーロから、2016年の1億5000万ユーロに増加しています。

メステマッハーは、おいしく健康的、かつ栄養価の高いブレッドの製造のみならず、長年ドイツにおいて、芸術、男女平等、そして適切なワークライフバランスの助成等々、スカンジナビア・モデルにもとづく様々な社会事業の分野において活動しています。この意味において、メステマッハーはライフスタイルベーカリーなのです。